三部構成にさせていただいた
今回のシリーズがとうとう
完結編を迎える てんちょう です。
神職の方の柏手(かしわで)とともに
厳(おごそ)かに上棟祭が始まりました。
この場にいる私の心までもがキレイに
浄化されていくような祝詞(のりと)が
心地良く建物の中に響き渡ります。
祝詞の内容を良く聞いていると
いろんな神様が出てきます。
土地の守り神の「土産神」
(うぶすながみ)
家屋の守り神の「屋船豊宇気姫命」
(やふねとようけひめのみこと)
大工さんの守り神の「手置帆負命」
(たおきほおいのみこと)と
彦狭知命(ひこさしりのみこと)
上棟祭ではたくさんの神様をお迎えして
工事の安全と建物の長久の願いを
神職の方を中心に全員でお祈りします。
神様たちをお迎えするのに
欠かせないのが祝詞なのですが
祝詞で使われている言葉って
言い回しがとても難しくて
神様に何を伝えようとしているのか
具体的な内容がわからないので
聞き流すことが多いかもしれません。
それでも正確には掴めないにしても
なんとかその意味を聞き取ろうと
がんばって聞いていると
あぁ今こういうことをお願いして
いるんだろうなぁくらいは
なんとなくわかる気がしてきます。
日本では古くから「言霊(ことだま)」
というものがあると信じられています。
言葉には不思議な力が宿っていて
それを口に出すことによって
その力が発揮されるという考えです。
ついこの人を思い出したので
本当につい載せてしまいました。
F様。すみません。
神職の方の祝詞はこの人のそれとは
まったく違う方向性のものですが
極端なイメージはこんな感じかもです。
でも私も含めて多くの人が昔から
「言葉には不思議な力がある」と
心のどこかで信じてますよね。
人の悪口を言うもんじゃないとか
前向きな発言をしているだけで
だんだん状況が好転するとか。