New とびしま海道
広島県呉市から愛媛県今治市まで、
瀬戸内海を幾つかの島で結ぶ、とびしま海道がある。
その島々は、それぞれ橋で結ばれ、
それぞれフォルムが違い味がある。
(地図)広島県公式HP 「徹底解剖!ひろしまラボ」より引用
当然、昔は橋など無く全ての島が独立していた。
故に、島独自の文化があり、暮らし方も違っていた。
その島の中でも、大崎下島の最東端に位置する場所に御手洗地区という、
江戸時代から最も栄えた地区がある。
漁業、そして海運の港町として、
莫大な富を得た地元の有力者の屋敷が立ち並ぶ。
そして何より驚いたのは、本州より離れ、
瀬戸内海に浮かぶ、このような場所に、
伊能忠敬が訪れていた事だ。
言わずと知れた、江戸時代に日本全国を歩いて測量し、
当時では驚く程の精度で日本地図を製作する石杖となった人だ。
伊能忠敬は、実に56歳から測量を始め、亡くなるまでの17年間を、
地図製作に命をかけた人だ。
訪れた、その地域の有力者の力を借り、援助を受けて測量を続けたとの事。
この御手洗地区で、伊能忠敬が身を寄せた高橋家には、
当時の測量の資料などが残っており、思わず目を見張ってしまった。
昔の栄華を肌で感じる事の出来る御手洗地区、何処かノスタルジックな町だった。
