数日前から、「俺は作らんから!」と突っぱねてきた。
作ることが嫌いな訳ではない、出来ない訳ではない。
ただやりたくないだけ。そんな気分なのだろうか。。。
思春期、反抗期、まぁそれも成長の過程なのだろう。
でもやはり本人がやるべきだと私は思った。
とにかく前日に材料を一緒に買いに行く事にはなっていたが、そこは目を瞑ることにして、私だけで買い物に行った。
ハンバーグならきっとコネコネペタペタしてくれるだろうと期待して、前日の夜に下ごしらえを何とか一緒にやった。
さて朝がやってきた。
いよいよお弁当を作る日だ。
何度呼んでも起きて来ない。
「本人は絶対に起きないぞ!!」「作らないぞ!!」「負けないぞ!!」ってな感じなのか?
母もここで引き下がる訳にはいかない!!。
彼のやることはハンバーグを焼く、ゆで卵を作る、盛り付けること。
ハードルは低く設定しているので出来ないはずはない。
でも起きてこない。
そこで考えた。
母がいては邪魔になると思い、家族の力を借りて私は家から出ることにした。大丈夫かな?と後ろ髪を引かれる思いで。。。
昨晩作ったハンバーグの種を焼き、とろけるチーズを載せ、なんとソースを作っていた。ゆで卵は初めから作る予定にはなく、母の思いつき、願いだったのでやはり却下されていた。ちょっと残念だったが、リンゴを入れていた。家族の報告によると皮はピーラーで剥いていたらしい。なるほど!!ピーラーね。やはり頭が柔らかいね~。。。
ちょっと手は貸したけど、やらされ感はあったと思うけど、お弁当の見栄えなどは良くないけど、自分で最後までやリ遂げたので、母として彼は合格だ。
こうしてお弁当作りの母と息子のバトルは幕を降ろした。
完