本日も雨が降り、建築の仕事をしている者としては
作業が滞るので 非常に困ります。
そんな困る業種の一つが「左官」(さかん)さんです。
左官と聞いても何の作業をする人か分かり難いです。
コテとコテ板を使い
セメントやタイル、ブロック 塗り壁を施工する職人さんです。
主に屋外工事が多いので、雨が降ると困ります。
日本建築では、木材と泥壁、漆喰と畳を使う事で
屋内でのある程度の湿気を調整していました。
作業を行うには長い時間をかけて技術の習得が必要で
一見簡単そうに見える壁へのセメント塗りも
素人が行うと上手く食いつかずにボトボト落ちてしまいます。
昔の職人さんは漆喰で竜や鳳凰など様々な造形を施す事もありました。
その技術は現在の職人さんに引き継がれています。
左官の語源は、宮殿・宮中の建築・修繕を行う職人に官位を授け
壁塗り職人に左官、大工を含む木工職人に右官と呼んだ
という説が有ります。
この辺は色んな説が有りますので気になった方は検索してみてください。
昔に比べ一軒の建築物の左官工事の割合は少なくなりましたが
絶対に必要な職種です。
写真は弊社入り口アプローチ部分です。