何処かの国会議員が、
「運のいいことに能登の方で地震が……」
と、発言した事で、この1週間は、そのニュースで一杯だった。
私は、営業という仕事を長くやらせてもらっている。
故に、言葉というものを大切にしている。
今回の議員の発言を聞いて感じたのたが、
この人も決して能登の地震が運が良くなんて
決して思ってないはずだ。
一番、伝えたかった事は、他の市でも能登の方の住民票が取れるようになった事。
行政の垣根が越えられたと言いたかったのだと思う。
その思いが強すぎて、真っ先の枕言葉が「運のいいことに」に、なってしまったのだろう。
まぁ、どっちにしてもダメなんだが!
そして思い出した事がある。
住宅会社から住宅会社に転職した際、上司である課長が、ある顧客に私を紹介した時だ。
「この新しい営業は、他社で何年も営業をしていたのですが、うちでは新人なんですよ」と。
その瞬間、私は、この課長に悪意を感じた。
私だったら、
「この新しい営業は、うちでは新人なんですが、他社で何年も営業しているんですよ」
と、紹介するだろう。
同じ内容だが、言葉を発する順番で、相手に与える印象は、かなり違う。